謹賀新年!! 2021 !!

謹賀新年!!      A Happy New Year!!

あけましておめでとうございます!

平素は私の写真及びブログを応援していただき誠にありがとうございます。

昨年は第8回ナショナルジオグラフィック写真賞で最優秀賞というビッグタイトル獲得の喜びもつかの間、友人とイベントを企画しようにもコロナ禍で計画倒れとなり海外撮影は縮小どころか全くできないという最悪の年となりました。海外は2月の台湾の実にたったの一回! 移動抜きで撮影できたのはたったの2日!(元々台湾は移動含め三日間だった)というとんでもなく撮影に全く専念できない状況に。こればかりは自分の力ではどうすることもできない状況となってしまいました。コロナは人間の肉体だけでなく、精神までも脅かし、人間の社会活動のみならず実態としての経済活動(金融緩和による株高は別の話)まで蝕んだのです。海外撮影の未来は実に光の先が見えない長い長いトンネルへと入っていったのです。

 仕方なく当分の間は過去の写真を掘り起こしてアップすることにしますが、これには実は三つのパターンがあります。

1) 昔の現像が酷すぎて新規に現像し直し

2) 撮りっぱなしでほとんど現像してなかった

3) いい写真はわざとアップしてなかった

1)はトルコの カドゥルガ フェス など。現像は基本ライトルームですが、最近になって使い始めたので昔の写真をカタログに登録してすぐに確認できるようにもしたいという意味もあります。

2)はタシュクルガンやカシュガルなどのウイグルに行った時の写真は結構放置だったことが最近判明したので現像に取り組んだところ(笑) こう考えるとこの機会に撮りっぱなしの写真を探すのも悪くないし、このまま未現像ではもったいないので、現像というか写真整理のいい機会になったと開き直ってる自分がいます(笑)。

3)はタイのロイクラトン。毎回ではないのですが、以前のホムペも含め、いい写真はある程度の枚数をアップせずにしまっています。なお、ナショジオで最優秀賞となったバフティヤーリー族の10枚の写真もホムペではアップしてなかったものです。賞を取れなかったら、このままお蔵入り状態となるため、とりあえずバフティヤーリー族については世に出せてよかったと思っています。

 今後ですがワクチンが開発され広まれば、少しは未来が明るいようにも見えますが、まだまだ先は見えないほどの深いトンネルじゃないかと私は思います。急を要さない撮影や一般人が海外行くにはワクチン接種が必要になるだろうけど、それまでに接種の順番がすぐに回ってはこない。もし回ってきて接種し、すぐに海外に出たとしても、状況が分からない現地の人々はどうしてこのコロナ禍で外国人が入ってきたのだろうと不信感を抱くだろうし、海外からの入国者がコロナを広げる原因と考える現地人がかなり残る環境は避けたい。辺境地域では特に東アジア人に対するコロナの偏見も気になる状況だろうと。つまり自分は医学的に問題なく国際間の法的にも向こうへ飛んで行けるとしても、現地人の心情的な拒否に会うかもという心配があるわけです。もうそうなると撮影どころではなく精神的にもそこに滞在そのものが苦痛になるかもしれず、状況的に可能となってもすぐにはというわけにもいかないような気がするわけです。誰かのコロナ明けでの海外ブログを参考にして現地の空気を読んでから、ということになりそうで自分が先駆者として真っ先に現地に!というのは実にリスクをはらんだものかもしれません。

仮に行けたとしてもしばらくは現地民がマスク着用という現状を突き付けられるのも厳しい状況です。やはりどんなに素晴らしい光景でも表情の見えにくいマスク姿の人々の写真というのは何となくその人の感情などが読み取りにくいものとなるわけです。というよりも端的に言えばマスク姿の現地の写真は撮りたくないのです!このようなことも考えると、世界がコロナを乗り越えつつ、現地の人々が安堵の表情が見えるマスクなしの世界はかなり遠い未来ではないかと。

現在は一部の国で医療従事者へのワクチン接種が開始されましたが、イギリスを中心に変異種が登場してきています。当分の間は今のワクチンでも効果はあるでしょう。しかし変異が変異を重ねていくとなると一般的には折角作成したワクチンの効果が薄くなってくる。となると世界の国民にワクチンが行き渡るころにもなると現行のワクチンの効果が果たしてワクチンとしての効力があるのか心配になってくる。仮に早めに接種したとしても変異に変異を重ねたコロナに対して効果があるのかという問題も出てくるのではないだろうかと思われるのです。一応例としてインフルエンザは変異が多いためワクチンは毎年流行を予測したタイプのものが作られるのが現状となり、予防としては毎年接種となっているのです。つまり去年インフルエンザワクチンを打ったからと言って今年は安心できない。コロナもインフル同様に変異が多いような可能性も十分にある。自由な海外旅行のためには世界の国民がインフルのようにほぼ毎年コロナワクチンを接種というとてつもない高い高いハードルを乗り越えないといけない可能性もあるわけなのです。そうすると世界でワクチンの生産体制を整えていくだけでも時間もこれまたかかることになる。トンネルの先はまだ見えてこない。

マスクというのは単に医学的に口を覆いコロナを予防するものだけでなく、精神的にも人々の自由を覆い隠してしまった。コロナ禍から明るい未来となり人々がマスクを外すときは、いままで覆われて防御されていたウイルス粒子だけでなく精神的な閉塞感からの解放ということにもなるのではないか、そんな気もしてくる。そういう時期がいつ来るのかはまだわからないが、もし海外にまたカメラと共に行くのであれば現地の人々がマスクというコロナウィルスと精神的圧迫からの解放を勝ち取った未来の世界となっているはずだと思っているし、明けない夜はないはずだと信じて疑わないのです。マスクからの解放というのが人類のため、そして多くの海外系写真家の未来のために待ち望んでいる瞬間なのかもしれません。色々考えるとこのようにまだまだ見通しはよくないのですが、新年はわずかでもかすかな希望を持っていいニュースを期待したいものです。それでは、皆様よいお年をお迎えください。

ホムペの方もよろしく   https://asahikotaka.com/

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Asahiko Takahashi
  • Asahiko Takahashi
  • Photographer & Doctor 日経ナショナルジオグラフィック写真賞2019ピープル部門 最優秀賞受賞。少数民族やその祭りなどに興味を撮影を行っている。主なフィールドはシーク教、遊牧民、北ベトナム、雲南省、貴州省、チベットエリアなど。

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